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半纏(はんてん)を長持ちさせる洗い方・お手入れ方法は?


半纏(はんてん)を長持ちさせる洗い方・お手入れ方法は?

半纏や法被を清潔で綺麗なまま保つために、使用後はしっかり洗ってから保管したいものですが、実際のところ、半纏の正しい洗い方というのは、意外と知られていないかもしれません。

「藍染の半纏を洗濯機で洗ったら、大変なことになった」
「ただの水なら大丈夫かと思って水道水で浸けおき洗いしたら、色が褪せてしまった」

せっかく綺麗に染め上げた半纏をできるだけ綺麗に長持ちさせるには、どうやって洗えば良いのでしょうか?

そこで今回は、水野染工場がお勧めする染色方法別の洗い方やお手入れ方法についてお話するとともに、半纏の洗濯にまつわるお悩みにお答えします。


半纏(はんてん)の洗い方

半纏(はんてん)の洗い方
半纏や法被はご家庭でも洗うことができますが、染色方法によって洗濯方法が少しずつ異なるため、染色方法別にどうすればよいか適切な洗い方をそれぞれご紹介します。

引染・捺染の半纏

引染または捺染で染められた半纏は、ご家庭の洗濯機で20℃~40℃位の温水を使い、念のため他の洗濯物と分けて洗濯して下さい。

半纏を洗う際に使用する洗剤は、家庭用の洗剤で問題ありませんが、色落ちや色褪せを防ぐためにも、漂白剤や酵素入りのものは使用しないようにしましょう。

半纏を洗濯した後は、衣類の洗濯と同じようにハンガーに干して乾燥させてください。
湿った状態で半纏を折りたたんでしまうと、色移りや変色の原因になりますので、洗濯後、除湿乾燥機などでの乾燥してから保管してください。

半纏(はんてん)引染・捺染

藍染

藍染の法被は基本的に洗濯を避け、どうしても洗いたい場合のみ水でさっと手洗いし、タオルなどで水分をふき取ってからハンガーにて陰干ししてください。

染料が落ち着くまでに数年かかる藍染の半纏の場合、はじめは鯉口や着衣や肌などに色が付着することがあります。しかし簡単に落とすことができるため、洗う場合は、漂白剤入りの洗剤は使わず、石鹸で軽く水洗いしてください。

また、ドライクリーニングは不適です。

半纏(はんてん)藍染

顔料

顔料を使った半纏は、プリントの方法でも大きく変わるのですが水で軽くすすぐ程度をおすすめします。

顔料による染色は、衣類同士の擦れによる色移り度合いを示す「摩擦堅牢度」が弱く、他の染色方法に比べて色移りなどがしやすくなっています。

そのため洗濯は基本的に避け、水で軽くすすぐ程度にしておいた方が安心です。

半纏(はんてん)顔料

法被の汚れがどうしても落ちない時の対処法

半纏にシミがついてしまった時は、タオルなどに洗剤を付けて、タオル側に汚れを移すイメージで叩き落すようにしてください。

しかし、血液や食べ物・飲み物・ペンなどのインク類などの汚れに関しては色素を含むため、ご家庭で対処しようとすると、汚れの範囲が広がってしまい、さらに汚れが落ちにくくなる可能性があります。

その場合は、無理に自身で処理しようとするのではなく、早めにクリーニング店に相談することをおすすめします。

半纏(はんてん)を洗濯した後の保管方法

半纏を洗濯した後は、通気性が良く、直射日光の当たらない場所にて保管してください。

半纏を保管する際には、着物をしまう際の「たとう紙」で包んで保管すると、余分な湿気を吸って防カビ効果になります。しかし、クリーニング店などのビニールに包んだまま保管してしまうと、蒸れてカビの原因になってしまう恐れもあるため、注意が必要です。

また、使用の頻度が多い場合には、衣文掛けなどの着物などがかけられるハンガーに吊るして保管すると、しわや型崩れが防止できるためおすすめです。

半纏(はんてん)の洗い方Q&A

半纏(はんてん)の洗い方Q&A

水道水で色褪せするって本当?

水道水で色褪せすることはございません。

水道水を使っての長時間の浸けおきや流水に当て続けるのは、半纏の色落ちの原因になりますので避けてください。

また、洗濯機で半纏を洗う場合、長時間水道水に浸かったままにならなければ、普通に洗っても大丈夫です。

水道水の温度は、あまり高すぎると生地の傷みや退色の原因になるため、通常の水温10℃~30℃前後の水もしくは、ぬるま湯が最適です。

弱アルカリ性洗剤と中性洗剤、どちらがいい?

洗濯用洗剤としては、弱アルカリ性洗剤の方が汚れは落ちやすいですが、色素を分解して汚れをとるため、変色や退色の原因になりやすいという特徴があります。

そのため、半纏の洗濯には布地にかかる負担が少ない中性洗剤の方がおすすめです。

中性洗剤は家庭用の「おしゃれ着用洗剤」などで使用されているため、使用前にパッケージ裏の成分表で確認しておきましょう。

アイロンで色褪せしたりしない?

あて布をしてアイロンをかけてください。綿素材ですと中~高温でも大丈夫です。

化繊製品にアイロンをかける場合は、生地を溶かしたり、縮みやテカリの原因になるため注意が必要です。

毎日洗ってもいい?

半纏の使用頻度が高く連続して使用する場合、毎日洗濯しても問題ありませんが、汚れが軽い場合は軽い水洗いだけでも十分です。

洗濯による色褪せや型崩れを防ぎたい場合は、普段のお手入れを水洗いに留めておき、汚れや臭いが気になってきたら、洗濯機でしっかり洗うと良いでしょう。


水野染工場の法被・半纏は、大半が引染または捺染で染めています。
職人が一点一点丁寧に製作する法被(はっぴ)や半纏(はんてん)、帯などの小物についての詳細はこちらの「半纏・法被」ページをご参照ください。
関連ページ:「染物の洗濯方法

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