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一から手作業で完成させる藍染の工程


一から手作業で完成させる藍染の工程

植物染料の一つとして、古くから私たち日本人の生活に深く根付いてきた藍染。

染める工程は手間がかかりますが、その絶妙な色の濃紺で表情を変えるところに魅力があります。
今回はどういった染料を使い、どのようにして染めていくか、藍染が完成するまでの工程をご紹介します。

藍染の工程 1:染料の準備

藍染の工程:染料の準備

藍染の染料の元となる原料は、インディゴ色素を含む植物の「藍」です。

藍にもタデ科のものからマメ科のものまで様々な種類がありますが、日本の伝統的な藍染で使うのはタデ藍。
タデ藍の葉を乾燥させ、さらに発酵させた「蒅(すくも)」が染料のもととなります。
藍は水に溶けない性質なので、発酵させて可溶化することで染料に。

藍汁をためておく藍甕(あいがめ)に先ほどの蒅を入れて、微生物による自然発酵や化学薬品(アルカリ剤など)を用いて水溶性の染料へと還元させます。

この一連の工程を「藍を建てる」といいます。

藍染の工程 2:絞り

藍染の工程:絞り

染めたいものに藍染の柄を出すための準備をします。
生地をつまんだり、結んだりして柄を出す「絞り染め」や、折り畳んだ布を色々な形の板ではさみ、幾何学模様を作る「板締め絞り」など、絞りの技法だけでも多くの種類が存在します。

写真の板締め絞りでは折り畳んだ布を2枚の板ではさみ、クランプでしっかりと締めた後に輪ゴムで固定したら染める準備の完成です。

藍染の絞り方やデザインの種類については、以下の記事でも詳しく解説しています。

藍染の工程 3:藍の華を確認

工程「1」で準備した染料液の表面には、次第に「藍の華」と呼ばれる泡が浮かんできます。

藍はとても繊細なため、phの調整や温度調節など常に手作業で行わなければうまくいきません。これらの条件がそろうことで発酵が進みます。この泡は発酵度合いの目安。

「藍の華」が立ったら、染められる合図です。
藍染をする工程の前に、きちんと染まるか確認するために染試験も行います。

藍染の工程 4:水につける

染料が完成し、染試験にも問題がなければいざ藍染の染色の工程に入ります。

染めたいものを水に浸け、まんべんなく浸透させていきます。この工程をはさむことで、より藍が浸透しやすくなるのです。そのあとはよく絞り、水気を切ります。

藍染の工程 5:染色液につける

藍染の工程:染色液につける

この工程ではいよいよ藍の染料液に投入し、染色を開始します。
染料の中へと静かにゆっくり入れ、1~2分つけていると色づいてきます。

藍染の工程 6:染色物を空気にさらす

藍染の工程:染色物を空気にさらす

染色物を染料から引き上げ、しっかりと水気を絞ります。広げて空気に1~2分さらして待つと、酸化発色でうっすらと藍色に。

希望の色目になるまで工程の⑤と⑥を2、3回繰り返します。液を染み込ませ、絞り、また染み込ませることでどんどん藍色に。色を濃くしたい場合は、この工程を5回ほど行って色を調整していきます。

仕上がりをイメージした色の見極めは、職人の腕の振るいどころでもあります。

藍染の工程 7:染料を洗い流す

藍染の工程:染料を洗い流す

理想の色になったら、藍から取り出して水道水で余分な染料を洗い流します。
水の色がある程度出なくなるまで、しっかりと洗っていきます。

洗った後は水気を絞り、5分程度酢酸につけて「色留め」をします。この工程を行うことで色落ち防止に。

藍染の工程 8:乾燥

藍染の工程:乾燥

最後の工程では、藍染で染め上がったものを乾燥させていきます。空気酸化をさせることで、染料の定着を促す効果が。

藍は時間が経つにつれ色素が繊維の中に入りこんでいき、色が丈夫になり独特の深みを増していきます。
これを「藍が枯れた」といいます。

また、藍染をすることで繊維自体が締まり、製品そのものの寿命を長くする効果もあるともいわれています。

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